刀・甲冑の旅

鉄錆󠄀地六十四間筋兜鉢
高さ13.4㎝、径は前後22.3㎝、左右20.7㎝で、錆漆を塗った64枚の台形の鉄板をはぎ合わせた部分が筋になっている兜鉢。眉庇(まびさし)は、当世眉庇と言われる戦国時代に流行したもので、中央には、三光鋲(眉庇を留める3つの鋲)の1つで、祓立(はらいたて)が固定されている。鉢裏正面の板に「宗家作」、…
鉄錆󠄀地六十四間筋兜鉢
鉄錆󠄀地十二間総覆輪筋兜鉢
高さ13.2㎝、径は、前後が22.9㎝で、左右が19.6㎝で、12枚の台形の鉄板に錆漆を塗り、はぎ合わせの部分を金属で覆って筋状にした阿古陀形(あこだなり)という形式をした楕円形の兜鉢。頭頂部の八幡座は、金メッキの魚子地(ななこじ=粟粒を並べたように細かい粒を突起させたもの)に、唐草彫りの円座に裏菊…
鉄錆󠄀地十二間総覆輪筋兜鉢
小桜韋威胴丸 兜・大袖・替袖・頬当・喉輪・臑当付
織田信長の所用と伝えられる胴丸である。胴の高さ36.5㎝、胴廻り114.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ25.5㎝の軽装の鎧である。小札(こざね)は、黒漆を盛り上げて塗った本小札で、小桜模様の染め革を使って毛を返したように威し(小札を横長に綴ったものを上下につな…
小桜韋威胴丸 兜・大袖・替袖・頬当・喉輪・臑当付
色々威胴丸 広袖付
安芸国(現在の広島県)銀山城主(かなやまじょうしゅ)・武田光和(たけだみつかず)が所用したと伝えられる胴丸。胴の高さ31.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ23.1㎝、胴廻り(脇板)119.7㎝の活動しやすい軽装の鎧で、小札は、黒漆を盛り上げて塗った本小札を白・紅…
色々威胴丸 広袖付
藍韋威肩白紅胴丸
胴の高さ32.3㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ20.3㎝、胴廻り(脇板)106.5㎝の室町時代に作られた胴丸(軽装の歩兵用の鎧)。小札(こざね)は黒漆塗りの本小札で、白・紅の色糸や藍染めの革を使って毛を伏せたように威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)…
藍韋威肩白紅胴丸
鉄錆󠄀塗二十八間総覆輪筋兜鉢
現在は錆漆塗りとなっているが、本来は32枚を張り合わせた黒漆塗りの筋兜鉢(はぎ合わせの部分を金属で覆い、筋状にしている)である。 高さ12.2㎝、鉢の径は、前後23.2㎝、左右20.6㎝で、篠垂(しのだれ)という細い金メッキの筋金が前に3条と後ろに2条据えられ、頭頂部の八幡座は金メッキの魚子地(な…
鉄錆󠄀塗二十八間総覆輪筋兜鉢
鉄錆󠄀地三十六間星兜鉢
表面が酸化して錆びている鉄の板を、鋲ではぎ合わせて作った兜鉢。 全体の形は、前後左右の径がほぼ等しい大円山形(だいえんざんなり)で、高さ10.8㎝、鉢の径は前後が22.6㎝、左右が20.0㎝となっている。星は、1行に16点と腰巻に1点ずつ打たれ、42枚が張られ、前正面ではぎ合わされている。 頭頂…
鉄錆󠄀地三十六間星兜鉢
黒漆矢筈札浅葱糸素懸威腹当
胴の高さ25.8㎝、胴廻り69.2㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ12.7㎝の腹巻よりも簡略化された下級士卒用の防具。 小札(こざね)は、黒漆塗りの革で包まれた矢筈札(やはずざね=弓の弦をうける矢の上端の形をした札)で、浅黄色の糸で威し(小札を横長に綴ったものを…
黒漆矢筈札浅葱糸素懸威腹当
藍韋威肩櫨紅腹巻
胴の高さ31.0㎝、胴廻り92.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ26.4㎝の、室町時代末期に作られた鎧腹巻。 小札(こざね)は、左右の両端を少しずつ重ねたまま綴り延べた伊予札と本小札で、櫨(はぜ)・紅糸・藍染め革を使って威し(小札を横長に綴ったものを上下につな…
藍韋威肩櫨紅腹巻
紺糸威肩紅腹巻 付 大袖
胴の高さ28.2㎝、胴廻り100.2㎝、草摺(くさずり=胴の下に下がっていて、足の太股を守る部分)の高さ30.0㎝の鎧腹巻。 小札(こざね)は、黒漆を盛り上げて塗った本小札で、紅・紺の色糸を使って、毛を返したように威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)ている。 腹巻はもともと装束の下に…
紺糸威肩紅腹巻 付 大袖
鉄錆地百廿間筋兜鉢 銘 明珍宗家作
兜は、鉢高13.8㎝、前後径22.7㎝、左右径19㎝で、枚張は118枚である。 この筋兜は、薄い鉄板を縦に矧合せ、筋と筋との間の数が120間あって鉄鋲で平留にして形成している。表面は、錆地で腰巻を周らせた鉢で、眉庇や𩊱(しころ)など付属品はない。裏には、「明珍宗家作」と刻銘がある。作者である明…
鉄錆地百廿間筋兜鉢 銘 明珍宗家作
桐・九曜紋蒔絵挾箱 付 目録
大きさは横幅58.1㎝、奥行39.8㎝、高さは箱38.8㎝、蓋7.8㎝である。 挾箱は外出に際し、具足や着替用の衣服などを中に入れ、棒を通して従者にかつがせた箱で、江戸時代には定紋をつけて武家の格式を示した。 造りは印籠造りで、身に比べて蓋が浅く、垂直、水平線の組み合わせにより構成されて…
桐・九曜紋蒔絵挾箱 付 目録
黒韋肩白紅威大袖
この大袖は、射向(いむけ)(左手)側の大袖だけで、馬手(めて)(右手)はない。上下の幅は39㎝と35㎝で、南北朝時代の作である。作りは黒漆塗の革小札と鉄小札を一枚ずつ交互に交えて、赤、白の糸を用いて段々に威(おど)している。 中世の甲冑に付属した大袖は南北朝時代から室町時代にかけて盛んに用いら…
黒韋肩白紅威大袖
太刀銘【表】防州白崎八幡宮御剣願主源兼胤【裏】貞和三年丁亥十月日守吉作 付 太刀(同銘無焼刃)一口
鎬造りで、庵棟(いおりみね 刀の背となる頂点が鋭角になるようにした形状)で仕上げられており、刃部の地肌が、よく鍛えられている太刀である。長さ83.0㎝、反りの中心点が刀身の中ほどにある高い中反り で2.6㎝ある。身幅が広く、鎬の幅が狭いもので切先は猪首(いくび)となり、ふくらと呼ばれる刃先部は丸味を…
太刀銘【表】防州白崎八幡宮御剣願主源兼胤【裏】貞和三年丁亥十月日守吉作 付 太刀(同銘無焼刃)一口
太刀 銘 安吉
長さ70.6㎝の太刀。刀身は、鎬造、庵棟、鍛板目、刃文は湾れごころの乱れとなっている。作者である刀工安吉は南北朝時代、正平年間(1346~70)の人物で筑前国(福岡県)の刀工である筑前左(筑前左衛門安吉)の子とされる。 安吉作の太刀は例が少ないので、この作品はその点から珍しいと言われている。 …
太刀 銘 安吉
刀〈金象嵌天正十三十二月日江本阿弥磨上之花押/所持稲葉勘右衛門尉(名物稲葉江)〉
南北朝時代に越中国松倉郷(現在の富山県魚津市)の刀工郷義弘(ごうのよしひろ)が製作した刀である。義弘は相模国(現在の神奈川県)の刀工政宗の弟子と伝えられている。義弘の作品は銘が刻まれたものがなく、刀剣の鑑定や研磨を業とする本阿弥家によって鑑定を受けた11振が現存するのみである。その中でも、とくに優品…
刀〈金象嵌天正十三十二月日江本阿弥磨上之花押/所持稲葉勘右衛門尉(名物稲葉江)〉
太刀 銘 為次(狐ヶ崎)付 黒漆太刀拵
身の長さ78.5cm、反り3.4cmの太刀である。刀身の地肌は小板目肌で、刃文は小乱に足・葉入りの一見、古備前風の太刀であるが、鎌倉初期の備中青江の作である。とくに、この太刀が国宝に指定された理由は、刀身が少しも磨滅せず、打ちおろしのように平肉豊かで、しかも、当初の革着せ黒漆太刀拵が付属していること…
太刀 銘 為次(狐ヶ崎)付 黒漆太刀拵

鉄錆󠄀地六十四間筋兜鉢

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
高さ13.4㎝、径は前後22.3㎝、左右20.7㎝で、錆漆を塗った64枚の台形の鉄板をはぎ合わせた部分が筋になっている兜鉢。眉庇(まびさし)は、当世眉庇と言われる戦国時代に流行したもので、中央には、三光鋲(眉庇を留める3つの鋲)の1つで、祓立(はらいたて)が固定されている。鉢裏正面の板に「宗家作」、…
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鉄錆󠄀地十二間総覆輪筋兜鉢

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
高さ13.2㎝、径は、前後が22.9㎝で、左右が19.6㎝で、12枚の台形の鉄板に錆漆を塗り、はぎ合わせの部分を金属で覆って筋状にした阿古陀形(あこだなり)という形式をした楕円形の兜鉢。頭頂部の八幡座は、金メッキの魚子地(ななこじ=粟粒を並べたように細かい粒を突起させたもの)に、唐草彫りの円座に裏菊…
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小桜韋威胴丸 兜・大袖・替袖・頬当・喉輪・臑当付

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
織田信長の所用と伝えられる胴丸である。胴の高さ36.5㎝、胴廻り114.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ25.5㎝の軽装の鎧である。小札(こざね)は、黒漆を盛り上げて塗った本小札で、小桜模様の染め革を使って毛を返したように威し(小札を横長に綴ったものを上下につな…
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色々威胴丸 広袖付

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
安芸国(現在の広島県)銀山城主(かなやまじょうしゅ)・武田光和(たけだみつかず)が所用したと伝えられる胴丸。胴の高さ31.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ23.1㎝、胴廻り(脇板)119.7㎝の活動しやすい軽装の鎧で、小札は、黒漆を盛り上げて塗った本小札を白・紅…
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藍韋威肩白紅胴丸

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
胴の高さ32.3㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ20.3㎝、胴廻り(脇板)106.5㎝の室町時代に作られた胴丸(軽装の歩兵用の鎧)。小札(こざね)は黒漆塗りの本小札で、白・紅の色糸や藍染めの革を使って毛を伏せたように威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)…
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鉄錆󠄀塗二十八間総覆輪筋兜鉢

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
現在は錆漆塗りとなっているが、本来は32枚を張り合わせた黒漆塗りの筋兜鉢(はぎ合わせの部分を金属で覆い、筋状にしている)である。 高さ12.2㎝、鉢の径は、前後23.2㎝、左右20.6㎝で、篠垂(しのだれ)という細い金メッキの筋金が前に3条と後ろに2条据えられ、頭頂部の八幡座は金メッキの魚子地(な…
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鉄錆󠄀地三十六間星兜鉢

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
表面が酸化して錆びている鉄の板を、鋲ではぎ合わせて作った兜鉢。 全体の形は、前後左右の径がほぼ等しい大円山形(だいえんざんなり)で、高さ10.8㎝、鉢の径は前後が22.6㎝、左右が20.0㎝となっている。星は、1行に16点と腰巻に1点ずつ打たれ、42枚が張られ、前正面ではぎ合わされている。 頭頂…
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黒漆矢筈札浅葱糸素懸威腹当

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
胴の高さ25.8㎝、胴廻り69.2㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ12.7㎝の腹巻よりも簡略化された下級士卒用の防具。 小札(こざね)は、黒漆塗りの革で包まれた矢筈札(やはずざね=弓の弦をうける矢の上端の形をした札)で、浅黄色の糸で威し(小札を横長に綴ったものを…
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藍韋威肩櫨紅腹巻

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
胴の高さ31.0㎝、胴廻り92.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の高さ26.4㎝の、室町時代末期に作られた鎧腹巻。 小札(こざね)は、左右の両端を少しずつ重ねたまま綴り延べた伊予札と本小札で、櫨(はぜ)・紅糸・藍染め革を使って威し(小札を横長に綴ったものを上下につな…
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紺糸威肩紅腹巻 付 大袖

指定区分/種別
工芸品(県指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
胴の高さ28.2㎝、胴廻り100.2㎝、草摺(くさずり=胴の下に下がっていて、足の太股を守る部分)の高さ30.0㎝の鎧腹巻。 小札(こざね)は、黒漆を盛り上げて塗った本小札で、紅・紺の色糸を使って、毛を返したように威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)ている。 腹巻はもともと装束の下に…
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鉄錆地百廿間筋兜鉢 銘 明珍宗家作

指定区分/種別
工芸品(市指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
兜は、鉢高13.8㎝、前後径22.7㎝、左右径19㎝で、枚張は118枚である。 この筋兜は、薄い鉄板を縦に矧合せ、筋と筋との間の数が120間あって鉄鋲で平留にして形成している。表面は、錆地で腰巻を周らせた鉢で、眉庇や𩊱(しころ)など付属品はない。裏には、「明珍宗家作」と刻銘がある。作者である明…
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桐・九曜紋蒔絵挾箱 付 目録

指定区分/種別
工芸品(市指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
大きさは横幅58.1㎝、奥行39.8㎝、高さは箱38.8㎝、蓋7.8㎝である。 挾箱は外出に際し、具足や着替用の衣服などを中に入れ、棒を通して従者にかつがせた箱で、江戸時代には定紋をつけて武家の格式を示した。 造りは印籠造りで、身に比べて蓋が浅く、垂直、水平線の組み合わせにより構成されて…
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黒韋肩白紅威大袖

指定区分/種別
工芸品(市指定有形文化財)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
この大袖は、射向(いむけ)(左手)側の大袖だけで、馬手(めて)(右手)はない。上下の幅は39㎝と35㎝で、南北朝時代の作である。作りは黒漆塗の革小札と鉄小札を一枚ずつ交互に交えて、赤、白の糸を用いて段々に威(おど)している。 中世の甲冑に付属した大袖は南北朝時代から室町時代にかけて盛んに用いら…
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太刀銘【表】防州白崎八幡宮御剣願主源兼胤【裏】貞和三年丁亥十月日守吉作 付 太刀(同銘無焼刃)一口

指定区分/種別
工芸品 (国指定重要文化財)
所有者等
宗教法人 白崎八幡宮
鎬造りで、庵棟(いおりみね 刀の背となる頂点が鋭角になるようにした形状)で仕上げられており、刃部の地肌が、よく鍛えられている太刀である。長さ83.0㎝、反りの中心点が刀身の中ほどにある高い中反り で2.6㎝ある。身幅が広く、鎬の幅が狭いもので切先は猪首(いくび)となり、ふくらと呼ばれる刃先部は丸味を…
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太刀 銘 安吉

指定区分/種別
工芸品 (国指定重要文化財)
所有者等
宗教法人 白崎八幡宮
長さ70.6㎝の太刀。刀身は、鎬造、庵棟、鍛板目、刃文は湾れごころの乱れとなっている。作者である刀工安吉は南北朝時代、正平年間(1346~70)の人物で筑前国(福岡県)の刀工である筑前左(筑前左衛門安吉)の子とされる。 安吉作の太刀は例が少ないので、この作品はその点から珍しいと言われている。 …
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刀〈金象嵌天正十三十二月日江本阿弥磨上之花押/所持稲葉勘右衛門尉(名物稲葉江)〉

指定区分/種別
工芸品(国宝)
所有者等
公益財団法人 柏原美術館
南北朝時代に越中国松倉郷(現在の富山県魚津市)の刀工郷義弘(ごうのよしひろ)が製作した刀である。義弘は相模国(現在の神奈川県)の刀工政宗の弟子と伝えられている。義弘の作品は銘が刻まれたものがなく、刀剣の鑑定や研磨を業とする本阿弥家によって鑑定を受けた11振が現存するのみである。その中でも、とくに優品…
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太刀 銘 為次(狐ヶ崎)付 黒漆太刀拵

指定区分/種別
工芸品(国宝)
所有者等
公益財団法人 吉川報效会
身の長さ78.5cm、反り3.4cmの太刀である。刀身の地肌は小板目肌で、刃文は小乱に足・葉入りの一見、古備前風の太刀であるが、鎌倉初期の備中青江の作である。とくに、この太刀が国宝に指定された理由は、刀身が少しも磨滅せず、打ちおろしのように平肉豊かで、しかも、当初の革着せ黒漆太刀拵が付属していること…
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