筏山古墳・筏山遺跡

国道工事の際に、人骨を伴う古墳の石室が露出したことが契機となり、昭和30年1月12日から3日間の調査が小野忠熈氏らによってなされた。調査では弥生時代の竪穴、保存状態の良い人骨を古墳の竪穴式石室のほか、平安時代の経塚も見つかっている。

渋前積石塚

発掘調査によって18世紀後半の供養塚と推定された。

小瀬砲台群

四境戦争の際に小瀬から和木にかけて小瀬川沿いを中心に設営された砲台陣地の跡である。大砲を据える陣地とみられる平坦面が確認出来る。

小瀬番所・一里塚跡

近世山陽道が周防国に入った際の最初の一里塚を設けた場所であり、また芸防国境にあたることから、出入国を見張る番所が置かれていた。試掘調査では番所時代と思われる、瓦が出土した。

端島海底遺跡

漁の際に土師器壺が引き上げられた。海中での調査は行っていないため、詳細は不明である。

槇原遺跡

工事中に素焼壺が3個体発見され、その中から約2万枚の中国銭が出土した。最新銭が明代のものであるため、15世紀~16世紀の間に埋められたものと考えられる。