朝霞城跡

城域は東西約330m、南北約27mである。丘陵性山地の山頂部に主郭および東西に曲輪が付き、両側の堀切によって尾根筋を遮断している。このほか、西側には土塁状の高まりも確認出来る。

冠遺跡

西中国山地の中央部にある冠高原とその周辺部に立地する遺跡で、後期旧石器時代前半期から縄文時代前期にかけての石器類や安山岩の原石等が多く分布している。この安山岩は宇佐平遺跡や用田遺跡等で出土する石器の石材であり、岩国市内の遺跡だけでなく、かなりの広範囲に広がっている。

遺跡の調査は広島県側で調査が行われており、多くの成果があるが、岩国市側の遺跡範囲では広島県教育委員会によってわずかな試掘が行われたのみである。

芹田遺跡

広瀬高校(現、山口県立岩国高校広瀬分校)の農場の用水路建設の際に出土したもので、縄文時代後期の土器が主体を占めている。

宇佐平遺跡

ほ場整備事業によって、遺物が採集されている。縄文土器、石器には冠高原の安山岩のほか黒曜石も含まれており、隠岐島産と推測され山陰地域との交流を伺える

槇原遺跡

工事中に素焼壺が3個体発見され、その中から約2万枚の中国銭が出土した。最新銭が明代のものであるため、15世紀~16世紀の間に埋められたものと考えられる。

平家屋敷跡

平家落人の集落として伝えられている。若干の平坦面が確認出来る。