令和4年(2022)度の試掘調査により、岩国城下町の整地層が確認され、近世陶磁器や瓦が出土している。
時代: 中世(鎌倉~戦国)
大円寺山遺跡・亀ヶ尾城跡
昭和41年(1966)に大規模工事際に貝塚を発見、その後山本一朗氏が調査を行い、弥生土器等の出土があった。土器の時期は弥生時代中期に位置づけられる。
また、弘中氏の居城と考えられている亀尾城も遺跡内にあったされるが、宅地開発によって明確な遺構は確認されていない。
柱島塩浜跡
柱島の北西部、南東部の浜に立地する塩田跡である。近世の絵図で確認されている。
本呂尾遺跡
遺跡範囲内には、吉川広家の隠居所跡や海前寺跡と推測される平坦面が残る。
上市遺跡
発掘調査は行われていないが、各時代の遺物が採取されている。中世土師器の良好な資料も見つかっている。
柱島城跡
柱島にある金蔵山(標高283m)の中腹に所在する城跡で、郭跡のほか、堀切、土塁が確認されている。
槇原遺跡
工事中に素焼壺が3個体発見され、その中から約2万枚の中国銭が出土した。最新銭が明代のものであるため、15世紀~16世紀の間に埋められたものと考えられる。
平家屋敷跡
平家落人の集落として伝えられている。若干の平坦面が確認出来る。
鞍掛山城跡
いわゆる鞍掛合戦で杉隆康が城主であった城として知られている。
城は玖西盆地の北東側に位置する鞍掛山の山頂に立地する。城域は東西450m、南北320mである。
山頂部の主郭があり、主郭から北東方向と北西方向にいくつかの曲輪が配されている。