奥ヶ原遺跡

弥生時代、古墳時代後期の竪穴住居が23棟、弥生時代の墓が12基、確認されている。遺物は弥生土器、土師器、須恵器等の土器をはじめ、石鏃、紡錘車などの石製品や鉄製品も多く出土している。また、小片であるが、弥生時代の鏡片も出土している。

郷遺跡

縄文時代後期の土器がまとまって出土しており、玖北地域での縄文時代に関しては大きな成果となっている。また、中世の掘立柱建物など、山代庄に関連する遺跡でもある。

用田古墳群

古墳時代中期の古墳4基が確認された。とくに3号墳からは把手付碗が出土しており、県内初の出土事例である。

畑岡遺跡

弥生時代後期の高地性集落と考えられ、竪穴住居跡、段状遺構等が確認されている。また、主体部は削平を受けていたが、古墳も見つかっており、周溝から須恵器がまとまって出土した。

臼田古墳

平成12年(2000)に玖珂町教育委員会が主体として、発掘調査が行われ、古墳時代後期(6世紀後半)の横穴式石室が確認され、副葬品が出土した。

横穴式石室は玄室部と羨道部の境に袖石を有する両袖式で、検出した石室の全長は5.9mで、玄室長は3.9~4.14m、幅2.14~2.3mで、羨道長は推定で3m以上の規模である。

遺物は、土師器、須恵器、鉄製品(刀子・鏃・鉋・釘)が出土した。

筏山古墳・筏山遺跡

国道工事の際に、人骨を伴う古墳の石室が露出したことが契機となり、昭和30年1月12日から3日間の調査が小野忠熈氏らによってなされた。調査では弥生時代の竪穴、保存状態の良い人骨を古墳の竪穴式石室のほか、平安時代の経塚も見つかっている。

臼田遺跡

中世の柱穴群が確認されたが、このほかの明確な遺構は見つかっていない。玖珂地域では最古ともいえる縄文時代の石錐が出土している。

大元古墳

横穴式石室の玄室の一部が確認された。石室とその周辺から土師器、須恵器が見つかっている。