筏山古墳移築石室及び出土人骨一括

市101筏山古墳移築石室及び出土人骨一式
種別(指定区分)
史跡(市指定文化財)
員数
石室1基及び人骨1体
指定年月日
昭和55年(1980)11月28日
所有者等
岩国市
所在地
筏山古墳移築石室:岩国市玖珂町6345
出土人骨一括:岩国市玖珂町4961

本古墳は、古墳時代前期に築造された古墳で、石室は礫床を有する竪穴式石室で、石室内から人骨が殆ど完形を保って出土した。

人骨は仰臥伸展葬の老年男子1体で、頭蓋骨下顎骨、脊椎がほぼ完形を保ち、肋骨と四肢骨はかなり腐朽しており、掌骨は完全に腐朽している。歯は上顎7本欠除、下顎1本欠除しており、頭蓋骨及び下顎骨には明瞭に赤色の顔料が付着している。

県東部の古墳時代の人骨の出土は、例が少なく貴重である。

また、本古墳は、昭和30年2月9日、国道2号線の工事現場の土砂掘削中に発見されたものであり、緊急発掘調査後、石室は、玖珂町立玖珂中学校の裏山に移築保存されている。