木造智者大師坐像

市36木造智者大師坐像
種別(指定区分)
彫刻(市指定有形文化財)
員数
一躯
指定年月日
昭和51年(1976)12月9日
所有者等
宗教法人 浄信寺
所在地
岩国市周東町下久原

像は総高46.1cm、ヒノキ材の一本造りで内刳りを施していない。
円頂で法衣の上に袈裟をつけ、袖や裳裾を前方に長く垂らし、曲隶上に安坐する、いわゆる頂相彫刻の形式である。制作時期は鎌倉時代と考えられている。

智者大師は天台宗の開祖である智顗(ちぎ 538-597)のことで、天台大師ともいう。
湖南省南部の華容に生まれ18歳で出家し、諸方で学んだのち、560年、光州の大蘇山で慧思に禅観をうけ、金陵(南京)瓦官寺で法華経や大智度を講じ、禅を教えて陳帝の信任をえたが、575年、浙江省の天台山に籠り、天台教学を確立したとされる。