山道草花鶴亀文繍箔胴服

国8山道草葉花鶴亀文繍箔胴服
種別(指定区分)
工芸品 (国指定重要文化財)
員数
一領
指定年月日
昭和47年(1972)5月30日
所有者等
公益財団法人 吉川報效会
所在地
岩国市横山二丁目7-3

安土桃山時代中期の天正15年(1587)九州征伐出陣の功により豊臣秀吉から吉川広家が拝領したものと伝えられている。

身幅が広く、広袖であるが振りはない。垂領で後は背割になっている。山道文を全面にして雪持芦、同笹、松樹、桐紋、鶴亀文の刺繍がなされ、さらに金摺箔が施されている。

その意匠技法とも豪華にして、しかも精緻。桃山時代の初期の形態を示す特色豊かな胴服で保存完好の優品である。大きさは身丈110㎝、裄51㎝である。