宇佐八幡宮神殿

市6宇佐八幡宮神殿
種別(指定区分)
建造物(市指定有形文化財)
員数
一棟
指定年月日
昭和55年(1980)10月1日
所有者等
宇佐八幡宮(宗教法人 八幡宮)
所在地
岩国市錦町宇佐(宇佐八幡宮)

三間社流造・鉄板葺の建物で、棟札によると弘化元年(1844年)手斧始め(ちょうなはじめ)を行い、16年後の万延元年(1860)清祓(きよはらい)並びに遷宮(せんぐう)の儀式を行っている。

建物の特色として妻飾を虹梁(こうりょう)、両脇に叉首棹(さすさお)を備えた太瓶束(たいへいつか)とし、斗供(ときょう)は平三ッ斗、隅連三ッ斗で全体としては古式を保つが縁は腰組として三手先(みてさき)の挿肘木でうける。また蟇股(かえるまた)・木鼻の絵様、繰形彫刻にはやや稚拙な趣があり、時代相をうかがわせる。庇の繋虹梁が身舎柱上で大斗と組み合って持ち出されている手法は珍しい。正面の飛檐垂木(ひせんたるき)を新材としているが、外に大きな改造がなく、年代の明らかな幕末期の作例として評価できる。