吉川元春とその子元長、広家、松寿丸の肖像画である。室町時代末期から江戸時代初期の間に描かれた肖像画であり、絵師および流派がそれぞれ異なるものの、作画技法が随所に看取出来、当時の画風を知る資料としても重要である。
そして、像主が吉川元春、元長、広家、松寿丸と中世から近世への移行期における吉川家当主およびその家族の肖像画であることも美術工芸的な価値だけでなく、歴史資料としての価値もそなえた資料であることが看取出来る。
また、賛についても吉川元長像には周伯恵雍による賛、吉川広家像には江月宗玩による賛があり、元長、広家の仏教に対する造詣や仏僧との交流関係を示す点においても歴史資料的価値は高いといえる。
吉川元春とその子元長、広家、松寿丸の肖像画である。室町時代末期から江戸時代初期の間に描かれた肖像画であり、絵師および流派がそれぞれ異なるものの、作画技法が随所に看取出来、当時の画風を知る資料としても重要である。
そして、像主が吉川元春、元長、広家、松寿丸と中世から近世への移行期における吉川家当主およびその家族の肖像画であることも美術工芸的な価値だけでなく、歴史資料としての価値もそなえた資料であることが看取出来る。
また、賛についても吉川元長像には周伯恵雍による賛、吉川広家像には江月宗玩による賛があり、元長、広家の仏教に対する造詣や仏僧との交流関係を示す点においても歴史資料的価値は高いといえる。