安山岩製で、低平な基壇の上に背の高い軸があり、その上に屋根と軸部を一石で掘った笠が五つ乗っている。 上方にあったと思われる相輪は失われている。5つの笠は上方にゆくにつれて大きさを小さくしている。 軒は厚さも充分であり、両端にいって少し厚みをまし上方にゆるやかに反っている。軸部には正面中央部に蓮華を刻し、その上の月輪のなかにタラーク(宝生如来)梵字がある。 この面に縦に3行、下記の刻銘がある。 刻銘には天文15年(1546)の紀年銘が刻まれている。軸部にはこのタラークに向かって右の面にウーン(阿閦如来)、左面にキリーク(阿弥陀如来)背面にアク(不空成就如来)の金剛界四仏の梵字が彫ってある。
山口県内の石造の層塔のなかでも古い部類であり、貴重である。
安山岩製で、低平な基壇の上に背の高い軸があり、その上に屋根と軸部を一石で掘った笠が五つ乗っている。
上方にあったと思われる相輪は失われている。5つの笠は上方にゆくにつれて大きさを小さくしている。
軒は厚さも充分であり、両端にいって少し厚みをまし上方にゆるやかに反っている。軸部には正面中央部に蓮華を刻し、その上の月輪のなかにタラーク(宝生如来)梵字がある。
この面に縦に3行、下記の刻銘がある。
刻銘には天文15年(1546)の紀年銘が刻まれている。軸部にはこのタラークに向かって右の面にウーン(阿閦如来)、左面にキリーク(阿弥陀如来)背面にアク(不空成就如来)の金剛界四仏の梵字が彫ってある。
山口県内の石造の層塔のなかでも古い部類であり、貴重である。