刀剣拵付

市45-1刀剣拵付
市45-2刀剣拵付
種別(指定区分)
工芸品(市指定有形文化財)
員数
一口
指定年月日
昭和47年(1972)7月11日
所有者等
個人
所在地
岩国市錦見

刀身の長さ69.2㎝。反り1.5㎝。銘文は、表に「神武周防岩国藩青龍軒盛俊造之」、

裏に「文久(四)年甲子正月日」とある。文久4年(1864)に、青龍軒と称し岩国藩の刀工であった岩本清左衛門盛俊(1802-1867)作で、伯耆流居合道の始祖といわれる岩国藩片山家に伝えられてきたものである。また、鐔(つば)の作者片岡忠義は、岩国に住んだ優れた鐔工である。

刀身は、拵(こしらえ)とともに極めて良好な状態で保存されている。刀身、刀鐔(かたなつば)とも傑作で、伝来の由緒正しさと合わせて誠に貴重な存在である。郷土の刀工盛俊の傑作の一口に、同藩の鐔工の傑作が拵につくものは他に存在しないと思われる。