絹本着色十六善神像

県7 絹本着色十六善神像
種別(指定区分)
絵画(県指定有形文化財)
員数
一幅
指定年月日
昭和44年2月4日
所有者等
瀬戸ノ内集落
所在地
美和町渋前

箱書きによれば、室町時代の文安5年(1448)、福王寺(ふくおうじ)住持が願主となって制作されたことが確認できる。
仏像を始め絵画全般に至る精緻な描写、鋭い筆法、岩、土波の筆運びなどに時代相応のものが認められる。

絵本体の寸法は、縦119.5cm、幅55.4cmで、絹の布地の中央に釈迦如来、左右に文殊菩薩と普賢菩薩、その両側に玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)や深沙大将(じんじゃだいしょう)を含む九尊が極彩色で描かれている。

過去に享和2年(1802)、表装の修理が行われているが、近年、全体的に横折れが多く、絵本体の傷みが激しくなってきていたので、平成5年度(1993)に546年ぶりの全面修復を実施した。