中津居館跡

中津居館跡埋1-3
中津居館跡埋1-4
中津居館跡埋1-5
中津居館跡埋1-6
中津居館跡埋1-1
中津居館跡埋1-2
種別
集落跡 城館跡
主な遺構
礎石建物 井戸 土坑 石垣 船着き場遺構
主な遺物
中世土師器 陶磁器 木製品 鉄製品 一括出土銭
発掘調査
文献
岩国市教育委員会 2012 『中津居館跡』
岩国市教育委員会 2016 『中津居館跡Ⅱ』
岩国市・岩国市教育委員会 2021 『中津居館跡Ⅲ』
所在地
山口県岩国市楠町3丁目6

錦川河口部に形成された三角州上に立地する遺跡で、平成20年度から平成27年度までの試掘確認調査、平成28年度から令和元年度に行われた都市計画道楠中津線建設に伴う調査等、岩国市内で20次にわたる調査が実施されている。
これまでの成果では中世前半、13世紀後半から14世紀前半の港湾に関連する集落跡と中世後半、16世紀代の居館跡と考えられている。中世前半の集落跡では礎石建物のほか、土師器を一括廃棄した土坑のほか、推定40,000~50,000枚の渡来銭が甕に埋納されていた一括出土銭も見つかっている。このほか、多くの木製品も出土している。
中世後半は、石垣で囲繞された居館跡とされ、海側には船着き場遺構が確認された。